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タイトル | E×N 巻之一 きみとの縁てやつ |
| 著者 | どば | |
| イラスト | 水谷ゆたか | |
| 出版 | 角川スニーカー | |
| 発売日 | 2004年7月 |
| 執筆者:jade | 評価:B |
| この世の縁を繋いだり切ったりできる呪禁の長。彼は世界を災厄が襲うとき、黄泉から召喚されるという。 今回黄泉から呼び出された彼は一族の末裔である池田藤次の身体に召喚されることになる。 しかし召喚された彼を待っていたのは奇妙なクラスメートたちだった─ というのがあらすじ。 ライトノベルはまずキャラの魅力ありきなところがあるため、そのキャラがどれだけ魅力的であるかを序盤から強調するのが一般的な手法なのですがこの作品ではその魅力が一切伝わってきません。 呪禁の長の依代になる藤次は彼女がいるにもかかわらず平気で浮気をする軽薄を絵に描いたような最低男だし、呪禁の長を呼び出した陰陽師は自分の非を一切認めない上に人の命を何とも思わない自己中冷血女と不快感すら感じさせるキャラ設定。またヒロインは常にオドオドしているだけで何のとりえもない女の子と魅力に著しく欠けるのは否めません。 しかしこの一見失敗に映るキャラ設定を中盤以降ストーリーに絡めて活かしてくるのがこの作品の凄いところ。ここで初めてキャラに魅力が無いのではなくあえて魅力的に描かなかったということがわかります。このような他の作品とは違った形でキャラを活かしたストーリー構成は非常に気に入りました。 また呪禁道という言葉を使って縁を切ったり繋いだりして戦闘が行われるという発想は非常にユニーク…なんですが地味すぎるんですよね(苦笑 前半〜中盤にかけては呪禁使いVS陰陽師という構図である程度の盛り上がりを見せていたのですが終盤に入り、敵が呪禁道を使い始めてからはどちらが言葉に機転を利かせるかに終始し、イマイチ盛り上がりに欠けた印象。呪禁の長の裏設定も唐突に感じました。その辺りが非常にもったいなかったですね。 ただ荒削りな分これからの成長に期待が持てる作家ではないかと思います。少なくとも私は光るものを感じましたし、次の作品も読んでみたいと思いました。 完全に完結したこのラストから果たして2巻にどうつなげるのか。冒頭からいきなり作者の技量が問われることになる2巻の発売が楽しみです。 |
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